会社探検

「菅公学生服(株)米子工場」を探検!

菅公学生服株式会社は、岡山県倉敷市で創業し、160年以上の歴史を持つ会社です。戦後に学生服を作るようになり、米子市の誘致企業第1号として、昭和39年に米子工場が完成しました。現在、米子工場だけで約260名の方が働いています。

現在は、少子化もあって、魅力的な制服で生徒を集めたい学校も多く、デザイナーブランドを取り扱うなど、幅広い商品展開をはかっています。また体操服や、部活のウェア、イベントのスタッフウェアや小物など、細やかに対応しています。

少子化という世の中の流れの中で、制服を作る菅公学生服で働く人たちは、どのような環境で、どのような想いで制服を作っているのか。業務課課長で、採用担当でもある穐山さんにお話しを伺いました
会社について
米子工場について教えてください
昭和39年に設立され、一番多い時で約600名の従業員がいたようです。現在も約260名の従業員が働いています。女性が多い職場ですが、機械保全などで男性も活躍しています。。
どんな仕事がありますか?
ミシン縫製のイメージが強いかと思いますが、実はいろいろな仕事があります。ミシンでも、ボタン付けやカフス部分、ポケット部分などは、自動化されたミシンを使うので、機械操作がメインの作業という仕事もあります。ほかに、アイロン作業、折りたたみ作業などさまざまで、じっとミシンと向き合って黙々と・・・という仕事は、一般的にイメージされるものより少ないと思いますよ。
他社と比べた違いはありますか?
鳥取県西部地区で制服をつくっているのは当社だけです。縫製工場という意味で他社との違いは、やはり制服という未来を担う子供たちのものを作っているという点で、責任ややりがいを感じる場面が多くあると思います。
働く環境について
縫製の仕事というと『ずっと座って細かい作業をする』というイメージがありますが、実際はどうでしょうか?
当社は人間工学に基づいて作業しやすいよう、ミシンはすべて“立ちミシン”です。もちろん出来たパーツを組み立てていく工程は人間の技術が必要ですが、機械操作をすることがメインという自動化されたミシンも多く、適性を見ながら配置していきます。またミシンだけでなく、アイロン作業や商品をたたんで梱包するなどの仕事もあります。
その組み立て作業をする人はいわゆる“花形”ですね
そうですね。うちには70歳を超えたベテランの方も働いているんですよ。その方は、さまざまな賞を受賞するなど技術が高いことはもちろん、指導力もあって、若い人に非常に人気があるんです。休憩時間には逆に若い子にスマホの使い方を習ったり、まつ毛エクステの話で盛り上がったりもしていますね(笑)。
和気あいあいとした雰囲気でしょうか
全体的に仲がいいと思います。高校新卒の方も雇用していますから、年齢の幅が非常に広いですが、ベテランの方が悩みを聴いたりしていて、和気あいあいとしていますね。
女性が多い職場ということで、何か支える制度がありますか
産休、育休、はもちろん、復帰後の時短制度も設けています。また介護休暇もあります。
社長に、「子供の制服を作っている会社だから、自分の子供の卒業・入学式などは絶対出席してほしい!」という思いがあり、それが根付いていると感じます。制度という形だけのものではなく、子供たちの制服を思いを込めて作っているという風土があります。
入学式は全国的に同じ時期なので繁忙期は大変ではありませんか?
はい。そこは理解していただきたいところです。普段は終業時間は4時50分で、ほとんど残業はありません。ただ1月下旬から操業時間が5時20分に繰り下がります。2月・3月は連日1時間くらい、3月の第4週は2時間くらい残業が続きます。
その分、この時期が忙しいのは分かっているので、お盆休みやお正月休みなどそれぞれ10日くらいの連休があり、メリハリをつけて仕事をしています(笑)。
契約社員から正社員になることは可能ですか?
可能です。3月の忙しい時期を乗り越えて、本人の希望もあり正社員になった方は多いです。
わくナビが見た「菅公学生服(株)米子工場」
女性が働きやすい“制度”を作っている会社はたくさんありますが、この会社は実際に制度を使って勤務している方がたくさんいる会社だと感じました。そして、先輩方が仕事はもちろん、人生の先輩として、後輩の方に接していく良い雰囲気がある。こういうのが、本当の「人間関係がいい職場」と言えるのではないか、と思いました。

また「4月に入学式帰りの笑顔の新入生を見ると、わが子でなくてもとても嬉しい」という穐山さんのお話に、自分の仕事が制服という形になって、それを目にすることができる仕事をうらやましく感じました。

(取材:わくナビスタッフ・桑本)