「伯耆のきのこ」を探検!

株式会社伯耆のきのことは?

「伯耆のきのこ」は平成26年に創業された若い会社で、「きのこ」と命名されているとおり、現在のところ「しいたけ」と「生キクラゲ」を生産している会社です。

しかし、会社のサイトを訪ねると、「産業としての農業を確立し、雇用創出を図る」というビジョンがあり、なんだかものすごく壮大で実現不可能なことに挑戦しようとしているようにみえます。果たしてそんなことが可能なのか…?

取材後、わくナビが出した答えは…
「この会社なら可能かもしれない」

農業に興味のある方だけではなく、「しごとで熱くなりたい!」と考えている方に、代表取締役の三鴨さんのお話をお届けします…。

会社について

会社を設立して農業を始めるきっかけは何だったのですか?
起業する前に、『日本でこれから伸びていく産業は何か?』ということを考えた時、その中のひとつが農業でした。国内の人口はこれから減っていきますが、アジア全体では爆発的に増えていくはずですし、食糧は確実に不足すると思います。伸びしろが大きい農業を産業として確立するチャンスだという思いで始めました。
その手始めが、しいたけや生キクラゲというわけですか。
そうです。やり始めてわかったのですが、地元にも予想以上に市場があり、売れています。栽培するためのハウスは当初予定の2倍建設して、やっと県西部の需要をまかなえたぐらいですから、今後さらに増やしていく余地がありますね。

自社の商品が売れている理由はどこにあるのですか?
地元産なので鮮度が高く、美味しいんですよ。これを県外から仕入れると物流コストや配送時間がかかりますから、地元産はかなり有利ですね。それに加えて当社は市場を通さずに直接消費者に販売しているので利益率も高い。これからも、しいたけに限らず消費者に喜んでもらえる鮮度の高いさまざまな野菜を作ることは可能ですし、確実に売れると思いますね。
そういうやり方をする農家が少ないのはなぜですか?
経営指導に沿った作物を作り、すべてを市場に納めた方が、安心できるからだと思います。ただ、そのやり方では生産者は儲かりません。当社には『産業としての農業を確立させる』というビジョンがありますから、そういう思いを共有できる人たちや会社などと、これからいろいろなことに挑戦したいと思っています。

会社のこれから

「いろいろなこと」についてのアイデアはありますか?
いろいろありますよ(笑)。既に製品化しているものは、キクラゲの成分を抽出した『kikura(キクラ)』という名前の化粧品で、クラウドファンディングを通じて資金を調達しました。また、農業本体では、通年利用できる観光農園のプランが動き出しています。これは、将来飲食や宿泊などを絡めて、国内外の観光客誘致を視野に入れた大きな構想の中のひとつです。
中長期的な農業の展開を考えた場合、国内外の市場をどのように取り込んでいくのですか?
たとえば、当社のきのこは原木ではなく、菌床というもので栽培しています。これは通年栽培が可能で、しかも無農薬で安心安全です。現在はその菌床でしいたけやキクラゲを栽培していますが、それ以外のきのこの栽培も可能ですし、菌床自体を売ることができます。将来は菌そのものを販売できるようになりたいです。できること、やりたいことはたくさんあります。

今後、多方面に事業展開をしていくとなると、さまざまな人材が必要になってきますね。
ハウスで作業をする方はもちろん、事業展開に応じて様々な分野の人材が必要になってきますし、外部との連携も今以上に重要になってくると思います。採用については、会社の成長に応じて必要な人材を雇用していきたいと考えています。
会社の成長と採用、報酬の舵取りは難しい課題ですね。
簡単ではないです(笑)。はたらく人たちの待遇面を良くしていくためには、生産効率を高めることと商品の付加価値を上げていくことが必要です。報酬については、売上に対する給与原資の比率を明確にするなど、フェアな環境を整えつつあります。
この地域に、これだけ明確な事業構想を持った会社は少ないと思います。
他の会社のことはわかりませんし、日々精一杯やっているところです(笑)。ただ、今のところ着実に計画に沿った事業展開を行っていますから、できることはこれからもっと増えていくと思いますよ。

わくナビが見た「伯耆のきのこ」

三鴨さんは「産業としての農業を確立し、雇用創出を図る」というビジョンのもとに、壮大で緻密な事業計画を実行している方です。記事ではその一部しか紹介できませんでしたが、取材している私自身も「是非参加したい!」と思うほど(←普段は淡泊なんですけどね)説得力がありました。

また、今回ある社員の方にも取材を行いましたが、前職で経営指導をされていた経験の中で、「他の会社、経営者とは明らかに違っていた」ということが自身の背中を押したそうです。

ただ、「どういう方がこの会社に向いているのか?」ということを考えた場合、今のところハウス内作業など一部の業務を除いて、まず金銭的な報酬を重視する方には向いていない会社だと思います。

事業としての農業に面白さを感じ、しごとを通じて「ワクワクしたい!」「いろんなことに挑戦したみたい!」という方にとっては、すごく魅力的な会社ですし、そういう方には結果として金銭以上の果実を得る可能性の高い会社だと感じました。

(取材:わくナビスタッフ・植田)

会社情報

会社概要

企業名 株式会社 伯耆のきのこ
代表者 代表取締役 三鴨真樹
創業 平成26年 7月
所在地 〒689-3552 鳥取県西伯郡 日吉津村富吉114
電話番号 0859-30-4157
従業員数 12人
事業内容 きのこ(しいたけ・生キクラゲ)の生産・販売
ホームページ http://houkinokinoko.tottori.jp/

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